北陸地方におけるアオリイカの生態
前回の釣行の際
移動中の車内で友人のコタロから実に興味深い話を聞いた
我らの石川県能登半島より東側にいるアオリイカは、越冬できずほぼ全滅する
よって俺たちが釣っている内浦のアオリイカは、能登内浦や富山湾で産卵したものから生まれた個体ではなく、能登半島より西のエリアで生まれた個体が海流で流れ着いてるらしい・・・との事だった
それを聞いた自分は秒で・・・
「んなわきゃない!ウソ乙 (´・ω・`)」
と一蹴したが
能登半島東でアオリイカが越冬できない理由とプロセスを詳しく話をしてくれて、めちゃくちゃ納得をしたので記録として書いていきます
アオリイカが冬季に死滅する理由
まずアオリイカは冷たい海水温を嫌う性質で
・13℃下で生存の危機
になる傾向があり、アオリイカが嫌う水温に下がるにつれて暖かい地域に南下移動していくのが通例との事でした
で肝心なのが日本海側の中央部でモッコリしている能登半島をデッドラインとし
海流に乗って能登内浦~富山湾に入ってきたアオリイカ
もしくは東北方面まで移動したアオリイカ
水温が下がって南下しようにも半島があるから富山湾から出られまテン (´・ω・`)
また富山湾独特の話になりますが
冬が緩んでくるとドーンと巨大に構える立山山麓の雪解けが始まり、プールのような湾の中に大量の雪解け水が溜まりますので、2~3月の水温は5℃とかザラです
ミニボート釣りをやっていた時の経験談ですが
3月にサンダルやクロックスで富山の海に入るとマジで凍え死にますw
よって13℃以下で死の危険があるアオリイカにとってはガチでノーチャンスです
この理論が成り立つのであれば能登内浦や富山湾及びそれより北部エリアで
春に親アオリを釣ったという話をほぼ聞かない理由にもつながるので
ほぼほぼ信憑性がある話だなぁと思いました
アオリイカの死滅回遊の参考資料
コタロが紹介してくれたYoutubeの動画になります (某先生ですねw)
過去に臨床実験を行った結果をもとに解説をしているので
アオリイカの生態を学ぶ上でガチで分かりやすいです、一度見てみてください
僕自身、これの動画も見るまで半信半疑だったのは内緒です
この件を踏まえ能登内浦におけるリリースの効果や9月上旬の禁漁期間の意味を
コタロと考察したのでまとめてみました
能登内浦におけるアオリイカの資源保護について
以下より私たちが思う事について自由に書いてみました
反論があるかもしれませんが良かったら読んでいただけると幸いです
15年以上前の丘っぱり時代からネット上のエギング関連コミュニティに参加させて頂いてたのですが、「会」の中で割と揉め事に発展しやすい内容が
小イカのリリース論
というくだらないネタでした💦
例にあげれば
初心者が釣ったコロッケサイズ弱のアオリイカと満面の笑み写真に対して
中上級者のエギンガー(死語)がマウントを取り「そんなイカ持ってかえんな!」とクレームを出すケースです (こういう事を言うやつマジで冷めんねw)
筆者は「まぁ個人のモラルでどうでもええんちゃう?」のノリでしたが
こんなくだらない論争に繋がる海洋資源の保護目的で行う小イカのリリースについて、上記の「死滅回遊」を考えれば、能登内浦や富山湾で釣れたものに限って
まったく意味を持たない行動
になっているのではないか?と疑問に思ってしまいました (´・ω・`)
それに加えて能登内浦の一部エリアでは
9/15までアオリイカ釣りは紳士協定により禁漁期と定められており、これまた海洋資源の保護が目的とされているのですが、それもまた何の意味も持たない可能性が出てきました💦
リリース論についてはアングラーのモラルを個人的に問われる場面ではありますが
生きれぬ者に対しての保護と言っても何だか矛盾している気分になります
実際に前回の釣行では
ホタルイカ大くらいのマジでやばい幼児サイズ1杯だけリリースをしましたが、コロッケ弱サイズも数杯キープしています
この事についてこの記事を見た方に対して僕からどうしろという訳ではないのですが、貴方ならどう思われますか?
何だかウダウダうんちくを垂れましたが
ぶっちゃけ仲間とワイワイやるのが一番です (・ω・)ノ